『ボーダーライン』ネタバレと感想!ナルコス好きにおすすめ!
正義とは?
この映画に登場する人物は皆異なった正義を持っています。
正義と正義のぶつかり合いを描いた映画「ボーダーライン 」。
ボーダーラインのストーリー
FBIの女性捜査官と麻薬カルテルとの戦いを描いたドラマ。
アメリカの捜査官ケイト・メイサーはアリゾナ州で発生した誘拐事件で麻薬カルテルが絡んだと思われる無数の死体を発見。
上司の推薦により麻薬カルテルの親玉マニュアル・ディアスの捜査をするためカルテルの拠点エルパソへ移動するが利害関係に巻き込まれていく。
誘拐容疑者宅に突入したら大量の遺体を発見
主人公はFBIで働く優秀な女性捜査官ケイト・メイサー(エミリー・ブラント)。
アリゾナで誘拐犯を捉えるため容疑者宅へ突入してミッションを達成するも、壁を剥がしたら無数の遺体を発見。
ケイトはここで普通の誘拐犯では無い、何か大きな背景(麻薬カルテル)があると気付きます。
アリゾナはメキシコとの国境州で、麻薬密輸や違法入国の玄関口として有名で、国境沿い壁が張り巡らされるところですね。
同類の作品としてNetflixオリジナルドラマ「ナルコス」がありますが、ナルコスと違って陽気さは無く終始ピリピリとして重い空気が続きます。
麻薬カルテルの本拠地メキシコへ
ケイトは上司の推薦もあってメキシコへ潜入します。
目的は麻薬カルテル「ソノラ・カルテル」の親玉マニュエル・ディアス(ベルナルド・サラシーノ)を捜査すること。
ケイトは国防総省顧問のマット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)と飛行機に乗り、そこで謎の協力者アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と出会います。
映画の正式名称はボーダーライン SICARIO(暗殺者)なのですが、アレハンドロがSICARIOというオチ。
そしてマットは国防総省顧問では無くCIA・・・つまり、CIAが自分達の手を汚さないため復讐に燃えるアレハンドロを連れてきた、という構図。
シウダー・フアレスへ潜入
ケイト一行はメキシコのシウダー・フアレスに到着。
フアレスという街名に聞き覚えがある方は多いのではないでしょうか?
一言で表すと「メキシコのやばい街」です。
ケイトが見た街内でのドンパチや、首が吊るされてるのは実際に起きていること。
気になる方は「フアレス 画像」でググってみてください。(閲覧注意)
尚、現在も1970年に設立されたフアレス・カルテルがアメリカへの麻薬密輸するためこの街で活動しています。
麻薬カルテル幹部の兄弟をアメリカへ移送
ケイト達はディアスを動揺させるため、彼の弟をアメリカへ移送することにします。
このアメリカへの容疑者移送、1980年代のコロンビアで始まったことなのですが、銃を恐れない麻薬カルテルが唯一恐れること。
麻薬カルテルは警察や軍を買収して仮に捕まってもはばを効かせられますが、アメリカではそうはいきません。
当時、コロンビアの麻薬カルテルはアメリカへの容疑者移送に反発して航空機爆破やテロなど行い一気に治安が悪化。
このコロンビアの出来事はNetflixオリジナルドラマ「ナルコス」のシーズン1-2で描かれています。
興味がある方は是非見てみてください、とても面白いです。
麻薬カルテルとの銃撃戦
ケイト達はフアレス警察からディアスの弟を引き取ります。
彼を車に乗せ陸路でアメリカへ渡ろうとしますが麻薬カルテルに待ち伏せをくらい銃撃されます。
フアレス警察が麻薬カルテルに情報を流したんですかね。
銃撃戦に慣れてないケイトは右往左往しますが、ここでアレハンドロが大活躍!
難を逃れて何とかアメリカ側の拠点に弟を届け移送が完了します。
にしても何で陸路にしたんでしょう?国境跨ぐだけだったらヘリコプター使えばいいのに笑
アレハンドロは復讐者
冒頭にも述べてますが、アレハンドロは麻薬カルテルに家族を殺害された復讐者。
映画では移送後のディアス兄弟の聴取シーンで明らかになります。
アレハンドロの目的はディアスをツテに麻薬王ファウスト・アラルコン(フリオ・セサール・セディージョ)を殺害すること。
アレハンドロは元検事官だったとのことで、おそらく麻薬絡みの事件に関わったのでしょう。
そこでカルテルからの捜査妨害と関係者を脅すためにアレハンドロの家族が殺害されたと考えられます。
アレハンドロは麻薬王を子供と妻もろとも殺害
衝撃的なラストシーン。
しかし、実際にこういったことは起きているのでしょう。
アレハンドロはディアスの車を使って麻薬王の自宅へ単独潜入します。
敷地内の護衛を全員殺害し、子供と妻と食事中の麻薬王のところへ登場します。
アレハンドロは少しの会話の後、ゆっくりと子供→妻→麻薬王の順で殺害します。
重い、重すぎる・・・!
まとめ『ボーダーライン』ネタバレと感想!ナルコス好きにおすすめ!
映画はアレハンドロがケイトを踏み台にして家族の仇を打ったところで終わります。
上手くCIAのマットにはめられた感じですね。
本作に登場するのは3つの正義ですが、勝ったのはマットとアレハンドロでしょう。
・ケイト(FBI)
・マット(CIA)
・アレハンドロ(暗殺者)
本当の正義とは?
正義の反対は正反対の正義。(野原ひろし)
正義を考えさせられる映画でした。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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